耐衝撃性能に優れた音叉型水晶振動子を開発
この度、当社(社長 飯塚 実)は耐衝撃性能に優れた3215サイズ音叉型水晶振動子(型名:DST310SA)を開発しましたのでお知らせいたします。
車載用電子デバイスにおいては、衝撃や振動の多い環境でも安定した性能を維持することが求められます。この度開発いたしましたDST310SAは、内部の水晶片を従来の導電性接着剤ではなく金属接合を用いてセラミックパッケージに搭載しています。これにより落下衝撃や回転応力に対する周波数変動を従来品より抑えることが可能になりました(図1、図2)。
また、水晶片のサイズを従来の3215サイズ振動子で使用されるものから更に小型の水晶片に変更しました。水晶片を小型化することでも耐衝撃性能の向上に貢献していますが、水晶片の小型化は同サイズの水晶ウエハ1枚あたりの取れ数増加につながるため、DST310SAは、より効率的な生産が可能なコストパフォーマンスにも優れた製品です。
このような特徴を備えたDST310SAは、耐衝撃性能が求められるTPMS(タイヤ空気圧監視システム)など車載デバイスに最適であり、モバイル端末やPC関連機器、家庭用医療機器など、幅広い用途でご使用いただけます。
[用途]
TPMS、車載ECU、車載安全系デバイス、車載マルチメディアデバイス、その他通信・民生機器
[サンプル・量産]
サンプル対応中 / 量産2024年8月~
[電気的特性]
製品型名 | DST310SA |
サイズ | 3.2 × 1.5 × 0.75 mm typ. |
公称周波数 | 32.768kHz |
負荷容量 | 7pF, 9pF, 12.5pF |
動作温度範囲 | -40~125℃ |
周波数許容差 | ±20×10-6 (at 25℃) |
直列抵抗 | 50kΩ max (-40~+85℃) / 80kΩ max (-40~+125℃) |
[外観図]
[耐衝撃性能]
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