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世界最小クラス※温度センサ内蔵水晶振動子「DSR1612ATH」の開発

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この度、当社(社長 長谷川 宗平)は世界最小クラスの1612サイズ温度センサ内蔵水晶振動子を開発しましたのでお知らせします。
 温度センサ内蔵水晶振動子は、スマートフォン、タブレットPCなど多くの情報端末のRF、GPSクロック源として採用されている電子部品です。 近年、端末の小型化、薄型化、高性能、高機能化が進んでおり、これらの構成部品である水晶デバイスにおいても同様のニーズが強くなっています。当社は2520サイズ及び2016サイズの温度センサ内蔵水晶振動子の量産を進めてまいりましたが、今回さらに小型化した世界最小クラスとなる1612サイズ温度センサ内蔵水晶振動子を開発しました。
 通常、温度センサ内蔵水晶振動子は、水晶振動子に内蔵された温度センサの情報を元にチップセット側で温度補償が行われるため、水晶に要求される特性項目は一般的な水晶振動子に比べ多くなります。例えばATカット水晶振動子の温度係数や変曲点温度などがありますが、これらは水晶片の寸法、形状などによって変化します。小型になればなるほどこれら特性項目にばらつきが生じやすくなるため、水晶片の加工は精度が要求されます。
 そこで、加工ばらつきによる影響を受けにくい素子設計を確立し、小型化の際にも従来品と同等以上の設計マージンを確保することが可能となりました。さらに、製造プロセスにおいても既存の生産設備を用いながら、より高精度な加工を実現し、加工ばらつきを抑えることに成功しました。また、低背型の温度センサ(NTCサーミスタ)を採用することでパッケージの最適化を行い、小型・薄型を実現し、既存の2520サイズ及び2016サイズの温度センサ内蔵水晶振動子と同等の信頼性を確保しました。

※2014年6月29日現在 当社調べ

[開発機種]DSR1612ATH

[特長]
  • 超小型・超薄型 SMD温度センサ内蔵水晶振動子 外形寸法:1.6×1.2×0.65mm max.
  • 温度センサとしてNTCサーミスタを内蔵
  • セラミックパッケージ、金属リッドを採用し高精度と高信頼性を実現
  • Pbフリー対応
  • RoHS指令対応
[主な用途]
スマートフォン、タブレットPC
[生産状況]
サンプル対応中
価格@500円
[電気的特性]
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この他の仕様、または特殊仕様については営業窓口にお問い合わせ下さい。

[外形寸法]
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[用語の説明]
●温度係数
 ATカット水晶振動子の周波数温度特性は、以下の3次の多項式で近似されます。 
f(t)=C3(t-t0)3+C2(t-t0)2+C1(t-t0)+C0 
C0:定数/ C1:1次温度係数/ C2:2次温度係数/ C3:3次温度係数 
t:温度/ t0:基準温度
●変曲点温度
 ATカット水晶振動子の周波数温度特性が点対称になる温度。
●NTCサーミスタ(NTC Thermistor: Negative Temperature Coefficient Thermistor)
 温度の上昇に対して抵抗値が減少するサーミスタ。